IT化するメリット・デメリット

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IT技術がどんどん進歩していく中、医療業界でもIT化を進めることで、業務効率を格段に上げることが可能になります。その一方で、医療現場のIT化にはまだまだ問題点も残されているのが現状です。それでは、IT化することのメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。まず、メリットとしては時間を大幅に短縮できることです。例えば、会計の待ち時間の長さは、会計までにかなりの工程を踏んでいるため時間がかかります。これを電子カルテに変えると、業務がスムーズに進み待ち時間も短くなるのです。待ち時間が短くなることで、患者のストレス軽減にも繋がるでしょう。また、人的ミスがなくなり人件費の削減にもなります。そして、今までは紙の書類を複数のスタッフで共有し、間接的接触は免れませんでした。しかし、紙の書類がなくなり電子化すれば、間接接触での感染リスクの減少にもつながります。

その一方で、デメリットとしては初期費用がかかり、その上毎月運用費もかかってしまうことです。場合によっては一定期間でバージョンアップしなければならず、さらに費用がかかるでしょう。そのほか、PC操作に不慣れな人は慣れるまで時間がかかりストレスにつながります。時間短縮のために導入したのに、かえって時間がかかる可能性もあるのです。このように、医療現場でのIT化は、メリット・デメリットが存在します。ですが、IT化によって医療の質の向上や、医師の負担軽減、どこに住んでいても適切な医療が受けられるようになるなど大きな魅力もあるのです。

医療現場で進むIT化

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インターネットの目覚ましい発展や普及に伴って、病院やクリニックといった医療現場でもIT化の波が押し寄せています。人工知能やビッグデータを活用しての取り組みにも大きな期待が寄せられているのです。高齢化社会に進行により、医療のニーズは大きくなる一方、医師や看護師などの医療従事者の人材不足も顕著です。このような点からも医療現場でのIT化は必要不可欠といえるのかもしれません。電子カルテの導入をはじめ、服薬管理や詳細な病歴、アレルギー反応などのデータが詰まったタブレットの活用などと診察や治療に関する事象を次々とIT化して管理することは有意義なことです。しかしながら、全ての医療従事者が使いこなすまでには至っていないという課題もあります。

医師や看護師の中には、コンピューターなどの取り扱いを苦手とする人も少なくありません。とりわけ、ある程度の年齢に達している場合、学校の授業等でもコンピューターに触れる機会がなかった人も大勢います。このような課題を克服することも医療現場にとって重要です。勤務する医療従事者のITスキルの平準化を図るためにも、定期的な研修や講習会などの実施を行う医療機関も増えています。猫の手も借りたいほど忙しい病院やクリニックにとっては、難しいことかもしれませんが、円滑な運営をするためには必要な取り組みです。また、一部の医療機関では通信講座の受講料などの負担をして、受講を促進するなどの動きも見られます。